ROAD


S-works Tarmac Disc etap AXS

2019.May. 3

先日SRAMから発表された最新コンポーネント「etap AXS」を搭載したバイクを組む機会がありましたのでそちらを記事にしていきます。

組むのはコチラ!

既にSNS等にもアップしておりますが、「S-works Tarmac Disc etap AXS」。どうしても欲しかったため、わたくしがワクワクの購入となります。

口座が大炎上しております。

 

大きな変更があった点のまずはビジュアル紹介していきます。

フロントチェーンリングはダイレクトマウント方式のパワーメーター付きとなっており、肉抜きされたシルバーがまぶしいですね。個人的には黒いクランクより存在感のあるこちらの方が好みです。

クランクの重量は50/34Tの9100DuraaceにパイオニアのパワーセンサーSGY-PM930Hをつけた重量が674g(カタログ値合計)でこちらのetapAXSが標準的な48/35T。チェーンリングが他社の物より小さいので重量的には大差がないといったところでしょうか。

 

続いて一段と目を引くチェーン。フラットトップ形状と呼ばれるSRAM独自のチェーンとなっており、一段と目を引きます。チェーンのローラーが大口径化したことによって11sのものより耐久性、強度がアップしているようです。

うーん!かっこいい!!

 

リアディレイラーも一新されました。シリコンフルードを使用したダンピングシステムが内蔵されているので路面からの振動をカットしてくれます。

外見に大きな変更はないもののダンピングシステムのおかげで変速時にチェーンが暴れにくくなり結果的にスムーズなシフティングが可能になっているのも変速をしていると感じます。

 

それでは実際に組んでいきます。

まずはヘッドを開け、グリスアップをしてからハンドルを取り付けていきます。

etapのレバー、キャリパーも仮付けをしていきます。

左クランクにプリロード調整機構が付いているのでこれを緩めてクランクを外してシャフトに防錆効果目的にグリスを薄く塗ります。意外とこのシャフトが錆びてしまうので薄くグリスを塗る事をお勧めします。ちなみに重量は189gでした。

クランクを外した際にBB右側に入っている3mmスペーサーが外れてしまう事があるのでクランクを取り付けるときに忘れないように注意します。

右側チェーンリングも図ってみました。424gでした。

 

FC-R9100P(170mm53-39)が691gでこちらが170mm48-35で613gなのと小さめのギアなので重量的には多少軽いくらいでしょうか。

お次はホイールです。AXSは12速になったため従来のフリーボディではなくXDRという規格になりました。

余談ですがMTBでは一足先にXD規格が導入されています。

違いはXDRのほうがボディ部分が1.85mm広く作られています。もしXDRボディにXD対応のカセットを使用したい場合は1.85mmスペーサーが必要となりますのでご注意ください。

ちなみにROVALのフリーボディは変わらずDT SWISSなのでスプロケットを引っ張ればボディが取れます。メンテナンス性やカスタム性が非常にいいので個人的にも好きです。

 

スプロケットの外し方は従来と同じ工具、手順を踏みます。

このようにボディにネジ山がきってある為、最後まで工具を使って慎重に外します。結構硬いです。工具が外れてホイールを傷つけないように気をつけましょう。(きれいにグリスをふき取って再度しっかり塗って組付けです)

せかっくなのでスプロケットの重量を量ってみます。(画像が見にくいですね・・・)

12sの10-33Tのワイドギアですがなんと214g。11sのDura-ace CS-R9100の11-30Tでカタログ値が211gなのでAXSのほうが実質は軽いと言えます。

12sでこの軽さは一体型で削り出し製法の賜物です。

古いグリスをふき取り、防錆目的に薄くグリスを塗布したらスプロケットを取り付けてホイールも車体に取り付けます。この時、ディスクローターが車体に干渉しないように注意して取り付けを行います。

etapの醍醐味だと個人的に思っているペアリングを行います。とても簡単でした。

①リアディレイラー(以下RD)のAXSボタンを長押しします。点滅したら離します。

②フロントディレイラー(以下FD)も同様にAXSボタンを長押しし、点滅したら離します。

③左右どちらかのレバーのAXSボタンを長押しし点滅したらこれを離し、もう一方のレバーのAXSボタンも同様に点滅するまで押し続け点滅したら離します。

④RDのAXSボタンを再び長押しします。以上でペアリング作業が完了しました。

②と③はどちらからやっても構いません。

動作に問題がなければFDの角度、高さの調整を行います。

FDをアウター側へ動かします。

真横から見るとFDの内側プレートにガイドラインがあります。

横から真っすぐに見たとき に、チェーンリングの最も高 い歯の先が設定ライン内に 収まるよう、ディレイラーを調 節します。

次に真上から見ると画像のような白いガイドラインがあるのでそのガイドラインがアウターリングの真上に来るようにハイリミットのボルトを回して調整します。

次はインナー側の調整に移ります。

FDのアウタープレートがチェーンリングのトップ側の歯の真上に来るようインリミットボルトで調整を行い、アウタープレートがチェーンリングの刃先と1~2mmになるまで詰めます。

以上で高さ、角度の調整は完了で手間いらず。

 

ホイールを取り付ける前にサポートウェッジと呼ばれるパーツをFDに取り付けを行います。

FDはモーターで動くため取り付け部にかなり強い力がかかります。そのため負荷を分散させるために裏側にサポートを当てることを目的としています。

サポートウェッジは3種類あるのでフレームとFDの間にうまくハマるウェッジを選びます。

今回の場合はコチラでしょうか。

一番小さいやつです。このようにねじ止めして固定をします。

ウェッジを取り付けホイールも取り付けたらあとは変速の調整です。

 

・ディレイラーの調整

まずはロー側にギアをチェンジします。33Tなので最大ローとガイドプーリーの隙間を5mmになるまで調整を行います。調整が完了したらトップ側に落とし、FDのアウタープレートとチェーンの隙間が0.5~1mmになるように調整をします。

次にインナーローに変速し、FDを同じように調整を行います。RDのロー側調整はレバーについているAXSボタンを長押しし、緑色に点灯したらレバーを1回ずつ押し込み、最大ローとガイドプーリーが直線状に来る場所まで動かします。調整が完了したらロー・リミットのボルトがRDに触れるくらいまでおこないます。アウタートップに変速したら同様に調整を行います。

以上で変速の調整は完了です。

 

ブレーキホースの長さを適切な長さにカットしてレバーと接続します。

レバーと接続したらブリーディング作業を行います。

オイルが付着してしまうと大変なのでキャリパーからブレーキパッド類をすべて外しAvidの5.1Dotオイルを注射器に入れたらキャリパーとレバーに接続をしてオイルを注入していきます。

前後とも同じように作業を行い完了です。

 

完成車重量で7.27kg。特別軽いわけではありませんが、重量を感じさせない程走りは軽やかです。

1カ月ほど乗りましたがとてもシンプルな操作とDiscブレーキのetap。間違いなくストレスは減りました。

次回は実際に乗ってみたインプレを書きたいと思います。

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