2018.Aug. 14
すでに人気のシステム「BOA」
今までは、シューズをメインに機能が発揮されてきましたが、近年はヘルメットにも使用されその機能が改めて
素晴らしいシステムと感じる事が多くなってきていると思います。
ですが、BOAのシステムって搭載されている製品が安全に使用可能な製品寿命期間において購入年、購入場所に関係なく交換可能なダイヤルとレースの交換パーツキットを無償で提供されるってご存知でしたか?
※メーカー独自のカラーやデザインのモデルは、有償となっております。
落車で地面や岩にヒットして壊れてしまったりすることがあると思います。私も先日同じような経験をしBOAが使えなくなりました。
その無償のシステムにはユーザー様ご本人が交換していただく事が前提なっています。ホームページでも交換の方法が掲載されているのでそこでチェックをしながら行うのもいいですね。当店でも作業をしていますので、詳しくはご相談ください。
今回は、左右のダイヤルとワイヤーの交換をさせていただきました。
BOAのダイヤルって種類があるの知っていましたか?ただ、形が違うだけではありません。
私のモデルは「IP1」と言って右も左もつま先方向に回して締めていく事ができ、逆回転で緩むことができ、上にあげると多きく緩むことのできる画期的なシステムとなっています。
この逆回転と上にあげて大きく緩ますシステムが入っているのはこのIP1のみ。
モデルによっては右と左が逆方向に締め付けないといけなかったり、緩めるには引き上げる事のみでしか対応できないモデルもあります。
専用の工具を使いダイヤルを取った状態です。専用と言っても「T6」が必要になっているだけです。
シューズについてる赤いパーツにワイヤーがまかれていきますが、BOAダイヤルはカチカチ音を立てて締め緩みの調整をしています。
その1クリックで1mm締め付けられたり緩んだりをしていきます。1mm単位の締め付けと緩みを調整できるシステムです。
疲労が溜まってきた時は少し緩ませ、スプリントするときはきっちり締め付けをしたりと乗車しながら調整が簡単にできるのがすばらしいですよね。
ワイヤーを交換し、ダイヤルに締め付けたところです。これがシューズ側(裏)になるところ。中心の軸に邪魔にならないようにワイヤーを止めて元に戻して終わりです。
スニーカーやランニングシューズに紐を通すのと同じくらいの手間で行えるので、全く苦になりません。
そしてワイヤーとダイヤルの交換が終了した状態です。新しいワイヤーにすることで回す力もスムーズになりとても快適になりました。
こちらがBOAで使用しているワイヤーの写真。
NC722 航空機の制御ケーブルに使われている物と同等クラスのステンレス鋼製ワイヤー(SUS304を使用)を使用し、7本を撚り合わせを1束とし、さらにそれを7束撚り合わせた計49本のワイヤーで構成されています。その上にナイロンコーティング加工することでしなやかさが加わり、あらゆる環境に対応することができるようになっています。
これでまた、定休日には気持ちよく走ることができます。