2020.Jan. 7
「DOGMA」といえば世界で最も有名なロードバイクと言えます。
歴代のDOGMAはどれも素晴らしいバイクであることは間違いありませんがモデルチェンジする毎にサイクリストに衝撃を与えてくれます。
近年、オールラウンド系のフレームもエアロ化が進みDOGMAもそれに遅れをとるわけにはいきませんでした。
単純にエアロバイクとしての進化ではなく、「オールラウンドのエアロフレーム」としての進化が必要でした。
そのために、F12のケーブルを全て内装化を実現。
CFD解析シミュレーションによると、ケーブルを内装化する事で85%の抵抗を削減できることが判明しました。
自転車の投影面積の20%を締めるハンドルバーは、空気抵抗に大きな影響を及ぼすため「Talon」が同時に開発されました。最初に開発された「Talon 2015」は従来の伝統的なハンドルに比べ、この段階で28%もの抵抗の削減に成功し最高のマッチするハンドルバーとなっています。
その後開発された「Talon AERO」により更に2%の改善。
そして今回新たに開発をが行われたのが「Most Talon Ultra」です。
Talon Aeroよりハンドルバーの高さを12%薄くすることでエアロ効果が向上されケーブルをハンドルへ内蔵するためバーの内側の処理も見直されました。これにより、剛性は8.77%の向上、重量は10%の削減に成功し、より軽量で品質の高いエアロハンドルバーへと進化しました。また内装化に伴う問題としてケーブルルーティンがきつくなるということがありましたが、ヘッドセットとスペーサーも新たに開発することでケーブルを正しい位置へと配線が可能になりました。
結果、CFD分析によるとトータルで5%の抵抗削減に成功しました。
また空力の観点からどうしても不利になってしまうウォーターボトルですが、BB付近を5mm凹んだデザインを採用することで気流からウォーターボトルを隠しています。
F10から様々な改良を加えた結果、車体単体の空力は平均して7.3%の改善がありました。ライダーとバイクを合わせた走行テストではF12とF10で40km/hの同条件の場合だと8wセーブする事ができました。
パワートレーニングを行っている方からすると、8wのFTPをあげるのには血の滲むような練習が必要なことがわかると思います。
それだけF12はパワーをセーブしてくれるのです。
またエアロ化が進むと共に、Discブレーキの搭載も求められましたがPinarelloは全てのサイクリストに満足してもらうためにリムブレーキタイプも開発を行いました。
そのためDOGMAはDiscブレーキとリムブレーキそれぞれが専用の設計となっています。
F12のDiscフレーム開発にあたり、Pinarelloが注目したのはブレーキング時の「ねじれ」でした。
Discブレーキは車体の左側についています。そのためブレーキをするとフォークの左側に大きな負荷がかかりねじれが発生します。
どれくらい捻れるかというとハンドルに対して約1.5度フロントホイールが捻れることが明らかになったそうです。
ブレーキング時にねじれが生じることででーナーで狙ったラインから外れてしまうことも。
これを解消するために36パターン以上のサンプルでテストを行いF10から空気抵抗、重量の増加をさせず、ねじれを解消させるフォークが発見され、F12に採用されました。明らかに違うフォークの太さに考え抜かれたすべてが詰まっています。
またリアのチェーンステーも同様の理由で大幅なアップデートが施されました。
F12のチェーンステーは左右で高さが違い、過酷なブレーキング下でも変形を最小限に留められるように設計されています。
特にチェーンステーに関しては店頭の実物を見ていただくとよりわかりやすいかもしれません。
語り尽くせないほどの進化を遂げたF12。
間違いなく最高峰の1台です。是非この機会にご検討してみてはいかがでしょうか。
現在、青葉台店では1台のみフレームセットの在庫がございます。サイズ等ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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